魔の川、死の谷、ダーウィンの海の由来

こんてんつ

ビジネスの技術経営を勉強してると、それぞれの課題が出てくる。一体、何が由来になっているのかを調べてみた。自分なりにわかりやすく解説してみたので、覚え方の参考になるかもしれない。

言葉の定義

  • 魔の川 : 基礎研究が製品開発に結び付かないこと
  • 死の谷 : 製品開発が事業に結び付かないこと
  • ダーウィンの海 : 事業化できても市場に浸透できないこと

由来

魔の川

アメリカのテキサス州とメキシコの国境を分ける、リオ・グランデ川流域の小さな支流に「Devils River / デビルズ・リバー」と呼ばれる川がある。日本語訳すると「悪魔の川」である。1840年代にテキサスの調査隊のリーダーが、「悪魔の川だ。」と報告したのが由来らしいです。相当激しい水流だったのかもしれませんね。

基礎研究から生まれたシーズ(研究の種)がニーズという名の水流に上手く乗れなければ、その先に進めないという意味だと推察します。

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死の谷

アメリカのカリフォルニア州の中部に、最高気温が50以上にもなる「Death Valley / デスバレー」と呼ばれる砂漠がある。この地に迷い込んで、何日もかけて脱出した人が「さらば、死の谷よ!」と言ったことが由来らしいです。この過酷な環境を生きて通過するのは至難の業でしょう。

製品開発にて、生産ラインの確保や流通網の作成といった、関門をクリアできなければその先に進めないという意味だと推察します。

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ダーウィンの海

自分の中で二つ仮説があります。1つはダーウィンの進化論にちなんだ表現です。進化の過程で、生存や生殖に有利不利が生まれることを表しています。環境に適応すれば多くの子孫を残せ、適応できなければ子孫を残すのは難しくなります。

もう1つは、オーストラリア、ノーザンテリトリー州の都市ダーウィンにある海のことです。ダーウィンの海には、凶暴なクロコダイルやアリゲータといった怪物たちがいます。凶暴な生物たちを相手に生き延びることは至難の業でしょう。

事業化できても、激しい競争において優位に立てなければ市場で生き残れないという意味だと推察します。

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