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決定係数の導出方法を述べる。回帰変動、残差変動、全変動の二乗和を用いて導出する。
★3つの変動の二乗和について
回帰変動(Explained Sum of Squares, ESS)
- 回帰方程式によりで説明できる変動
残差変動(Residuals Sum of Squares, RSS)
- 回帰方程式に定められた回帰値からのずれで、で説明されずに残った変動
- 回帰残差とも言う
全変動(Total Sum of Squares, TSS)
- 回帰方程式で説明できる変動と説明できない変動の2つの和で与えられる
- 総変動, 総和変動とも言う
図でイメージすると次のようになる。
式で与えると次のようになる。
★決定係数の導出
回帰変動、残差変動、全変動の間には次の関係が成立する。(証明は省略)
両辺をで割って、
この式を変形して、
この式が意味するところは、「がを完全に説明している時、すべてのででありとなる。逆に、がを全く説明できない時、すべてのででありとなる。」