第一種の過誤と第二種の過誤の定義

結論のみ

  • 第一種の過誤:誤ってH_0を棄却してしまう確率。
  • 第二種の過誤:H_1なのに、H_0を採択してしまう確率。

他の言い回し

  • 第一種の過誤:実際はH_0が正しいのに、これを棄却してしまう誤り。
  • 第二種の過誤:実際はH_0が正しくないのに、これを採択してしまう誤り。

  • 第一種の過誤:帰無仮説H_0が正しければ到底出そうもない検定量の値が出た場合、帰無仮説を偽として棄却する。この確率のこと。
  • 第二種の過誤:帰無仮説H_0が偽であるにもかかわらず、たまたま統計量の値が棄却域に入らなかったためにH_0を棄却しない誤りが生じる。この確率のこと。

  • 第一種の過誤:帰無仮説H_0が正しくても、出そうもない棄却域の値がたまたま出てしまい、帰無仮説を偽として棄却する。この確率のこと。
  • 第二種の過誤:帰無仮説H_0が偽であるにもかかわらず、たまたま統計量の値が棄却域に入らなかったためにH_0を棄却しない誤りが生じる。この確率のこと。

検出力

有意性検定において、第一種の過誤の確率は有意水準\alphaに等しい。他方で有意性検定においては\alphaを先に固定している。この条件の下で、第二種の過誤を起こさない確率1-\betaをなるべく大きくする。この確率を検出力という。検出力は、帰無仮説H_0が偽の時に、その通りにこれを棄却する確率である。検出力は、検定方法の良さの評価基準である。検出力の大きいものほど、そのような誤りを犯さない厳しい検定である。